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小児喘息とは?

小児喘息大阪市平野区フェリス総合内科クリニック呼吸器内科.png

☑息苦しくて泣いたり、ぐずったりする。

☑喘息発作がある

☑昼間よりも夜間明け方にひどくなる。

フェリス総合内科クリニックひらの.png

乳幼児喘息(5歳以下)

乳幼児は、気道内径がせまく、気管支の筋肉が少なく、肺がやわらかいなどの特性から、容易に気道狭窄を起こしやすいという特徴があります。感冒を契機に一時的に喘鳴を来すことも多くあり、「一過性喘鳴」といい、喘息と区別が難しいことがあります。そのため診断上重要視されているのは喘鳴を繰り返す「反復性喘鳴」です。明らかな喘鳴を3エピソード以上繰り返し、治療薬(気管支拡張薬や吸入ステロイドなど)により改善する「診断的治療」をもって喘息と診断します。また、アトピー素因をもつ乳幼児IgE関連喘息の多くは、学童期以降も継続することから、ダニなどの吸入抗原を含むアレルゲン検査を行うことが重要です。

学童期喘息(6歳以上)

学童期以降の小児喘息は、アトピー素因(IgE)陽性の乳幼児喘息からの移行例が多くみられますが、アトピー素因(IgE)陰性の小児喘息も見られます。乳幼児喘息と同様、アトピー型(特にダニなどの吸入抗原陽性)の小児喘息は成人喘息への移行や、再発症が多く注意が必要です。小児期より成人へ移行する喘息患者では、成人同様、慢性的な気道炎症による気道リモデリング(経年的な気道の老化)が起こると考えられており、アトピー型小児喘息では症状がなくても定期的な吸入ステロイドによる予防的な治療が重要と考えられます。

小児喘息の原因

​小児喘息は、遺伝性の要因と環境性の要因により起こります。また、アトピー性皮膚炎がある子どもは、喘息の発生頻度が高くなります。
環境性の要因では、アレルギー、ウイルス感染、大気汚染、副流煙、薬剤、運動、ストレス、気候などがあり、アレルギーによって起こる割合が多くなっています。
アレルギーを起こすアレルゲンには、ダニやほこり、カビ、ペットの毛、花粉、化学物質、昆虫などがあります。生活環境や年齢により、アレルギーの原因となる物質は変化します。それに伴っていくつかのアレルギー性疾患を発症することもあります。

小児喘息の症状

呼吸の時に「ヒューヒュー・ゼイゼイ」という音がすることが特徴ですが、発作は大きく分けて3段階になります。「ヒューヒュー・ゼイゼイ」が軽くて呼吸にほとんど影響しない段階、「ヒューヒュー・ゼイゼイ」音がはっきり聞こえてくる段階、そして呼吸困難になり返事をするのも難しくなる段階です。それ以外にも、胸部不快感、胸の痛み、胸の圧迫感など呼吸器以外の症状が出ることがあります。悪化すると呼吸困難により日常生活に大きな支障が出てきます。こうした発作は最初軽くても、繰り返すごとに悪化していきます。できるだけ早くご相談ください。

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