にきび原因と治す方法
更新日:2022年12月2日
思春期以降、殆どの方が経験する「ニキビ」、悩まされている方は多いのではないでしょうか。
主な原因は、ホルモンバランス(男性ホルモン)、皮脂、角化異常(ターンオーバーの乱れ)、細菌(アクネ菌)で、加えて遺伝や食事、ストレス、化粧品も関与しています。
ストレスや男性ホルモンよって、皮脂の過剰分泌や角化が進み、毛穴に皮脂で詰まるとコメド(面ぽう)と言われるプツプツがお肌に出てきます。更に皮脂で増殖したアクネ菌(肌の常在菌)やニキビダニが炎症を起こし、にきびを発症します。
炎症が起こると赤く腫れ、膿が貯まり、俗にいう赤ニキビや黄ニキビを起こします。 ニキビ炎症が強いと、色素沈着や瘢痕化の原因となり美容上の問題にもなってきます。
第一の治療は日常生活の改善となり、規則正しい生活や食事、洗顔、便通を良くする、なるべく化粧品を使わないようにしてニキビを予防することが理想ですが、中々難しいのも確かです。
ニキビ治療には、以下のようなものがあります。 ニキビ治療、保険診療でできること。
1.塗り薬: ①アダパレン レチノイド(ビタミンA誘導体)による 表皮ターンオーバー促進、ピーリング作用 表皮の角化を抑え毛穴の詰まりを改善 使用初期のひりつき、乾燥に注意
②過酸化ベンゾイル ピーリング作用+活性酸素による殺菌効果 抗菌薬と違い耐性菌は生じにくい 使用初期にひりつき、乾燥に注意
③抗菌薬(主にクリンダマイシンやニューキノロン系薬剤) 赤ニキビ以後の炎症性皮疹に対して用いられる。
※ 長期使用による菌の耐性化に注意
④硫黄クリーム 皮脂を抑え、皮膚を柔らかくする
※ 乾燥による肌のバリア機能低下に注意
2.飲み薬: ①抗菌薬(主にマクロライド系、ミノマイシンやニューキノロン系薬剤) 化膿した重症ニキビに用いる 内服数日前後でアレルギー、皮疹 嘔気、下痢などの症状が出る場合があります。
※長期内服による耐性菌にも注意。
⑤漢方薬 荊芥連翹湯、十味敗毒湯、清上防風湯 加味逍遥散(生理時) 実際には診察を行ったうえで、経過やお肌に合わせて処方を組み合わせていく必要があります。
また適切に使用しないと反って肌荒れをきたしてしまうこともあるため、きちんと用法用量を指導していく必要があります。
ニキビでお悩みの方は、高い化粧品などに手を出してしまうことも多いですが、ニキビで悩まれた際はニキビ治療に詳しい専門の医師にご相談ください。
フェリス総合内科クリニック 【大阪市平野区 皮膚科・美容皮膚科・内科クリニック】
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